子どもを護る、
記録のバトン。

「ファミリアノート」は、障害のある子を支えるために、 親だからこそ知っている大切な情報や、日常の支援の様子を記録し、未来へつなぐアプリです。

“親なきあと”に必要な情報をまとめ、障害のある子の未来を支援者へ託すことができます。 親なきあとも、子どもが安心して暮らせるように。 「子どもを護る、記録のバトン。」を、今ここから。

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親なきあとに、安心を残せる。

親だからこそ知っている、大切な情報があります。 病歴や服薬の記録、好き嫌いやコミュニケーションの工夫、将来の希望や支援方針…。 ファミリアノートなら、それらを一つの場所に整理して残しておくことができます。

あなたがそばにいなくても、子どもを理解するための“道しるべ”が未来に残ります。 それが、親なきあとも子どもが安心して暮らせる基盤になります。

記録できる内容の一例

  • 各支援者からの日常生活投稿
  • 本人の好き嫌い、得意不得意 ・コミュニケーションの注意点
  • 医療情報や服薬の記録 ・福祉サービスや手続きの情報
  • 緊急時の連絡先 ・親自身の希望や教育方針、支援方針
アプリの画面イメージ

みんなで見守り、記録と共有。

子どもを支えるのは親だけではありません。 養護学校の先生、就労支援のスタッフ、相談室、グループホームの支援者…。 日々関わるさまざまな支援者が、ファミリアノートに子どもの様子を投稿できます。

学校での成長、施設での生活の工夫、支援者だから気づけた小さな変化。 それらが一つに集まり、子どもの暮らしをまるごと記録していきます。

支援者が変わっても、この記録を見ればすぐに子どものことがわかる。 みんなで見守り、みんなで残す――それが、ファミリアノートの強みです。

導入ストーリー1

  • Aさん:知的障害のある18歳
  • 母親:高齢で健康面が不安なため、親なきあとへの備えを検討
  • 支援者:養護学校教諭、就労支援スタッフ、グループホーム支援員
  • 成年後見人:母親が高齢になってから関与

STEP1:親が情報を整理

母親は、Aさんの病歴、服薬情報、好き嫌い、生活上の工夫、将来の希望などを整理。 「ファミリアノート」に記録することで、Aさんの生活に関わる重要な情報を一元管理。 「私がいなくなっても、Aのことを誰かが理解できるように残しておきたい」 安心感が生まれる瞬間です。

STEP2:学生時代の支援者と共有

Aさんが学生の時代は、養護学校の教諭と母親が中心にやり取り。 日々の生活や学習の様子、学校での工夫や小さな成長をアプリに記録し、親が参照。 母親と教諭の間で情報を共有することで、より個別に合わせた支援が可能になります。

STEP3:就労支援への引き継ぎ

卒業後、養護教諭は支援から離れ、就労支援員が新たに関わることに。 就労支援員は、母親が残した情報や養護教諭の記録を確認し、Aさんの特性や好みを把握。 それをもとに、就労や日中活動の支援計画を立て、より適切な支援を提供します。

STEP4:グループホームへの移行

時間が経ち、Aさんは親元を離れ、グループホームで生活を開始。 相談室では、ファミリアノートに蓄積された情報をもとに、Aさんに最適なグループホームを選定。 過去の生活習慣や特性を考慮することで、安心して暮らせる環境を提供します。

STEP5:グループホームでの記録と支援

グループホームでの生活では、支援員がファミリアノートを参照し、Aさんのことを把握。 特にアレルギーや服薬、コミュニケーション上の注意点などは、入念に確認。 日々の様子をアプリに記録することで、支援者間の情報共有もスムーズになります。

STEP6:成年後見人の登場

母親の高齢化に伴い、成年後見人が就任。 後見人は親の意向やAさんの個性を尊重しながら業務を遂行。 同時に、親なきあとに備えてアプリの管理者となり、支援者や情報を整理・管理します。

STEP7:みんなで支援

家族と支援者がファミリアノートを通して情報を共有することで、Aさんの生活は途切れず、安全で豊かに支えられます。 親なきあとも、支援者みんなで記録を共有し、子どもが安心して暮らせる―― それが「ファミリアノート」の力です。


導入ストーリー2

  • Bさん:精神障害のある40歳
  • 父親:70歳、親なきあとへの備えを検討し始める
  • 支援者:就労支援員、相談支援員、グループホーム支援員
  • 成年後見人:父親が高齢になってから就任

STEP1:親が情報を整理

父親は、Bさんの病歴、服薬情報、生活上の困りごと、趣味・嗜好、コミュニケーション上の注意点、精神的安定のための配慮、将来の希望などを「ファミリアノート」に記録。 「Bが不安にならないよう、知っている情報をすべて残しておきたい」 精神面の安定に必要な情報を整理できる安心感があります。

STEP2:就労支援での活用

Bさんが就労支援に通う際、就労支援員が父親の記録を参照。 本人の不安や過敏反応を避けるための配慮ポイントを事前に把握し、安心して働ける環境を作ります。 支援員は、仕事や日常生活での小さな変化も記録。父親もそれを見て、本人の日中活動の様子を把握。

STEP3:グループホーム探しと入居

将来的にBさんがグループホームで暮らすことになった際、相談支援員がファミリアノートを参照し、精神的に安心して過ごせるホームを選定。 入居後も、グループホーム支援員がファミリアノートを見ながら、服薬管理や不安になりやすい場面の対応など、きめ細かい支援を実施。

STEP4:親なきあとと後見人の活用

父親が亡くなる直前、Bさんに後見人が就任。 後見人はファミリアノートの記録をもとに、Bさんの特性に沿った生活支援を継続。 さらに、父親が希望していた葬儀・納骨の手配も、ファミリアノートに記録された情報を参照することで、Bさん本人では行えなかった死後の手続をスムーズに実施。 これにより、親の想いとBさんの権利が守られます。

STEP5:精神面も含めた継続的サポート

親なきあとも、就労支援員、グループホーム支援員、相談支援員、後見人がファミリアノートを活用。 精神的に不安定になりやすい状況を避けつつ、日々の生活や行動の変化を記録し、Bさんの安定した暮らしを支えます。

このように、本人に配慮が必要な状況に対応できる情報の一元化と、親なきあとも含めた支援の継続が「ファミリアノート」の強みです。

ファミリアノートが生まれた背景

このアプリ「ファミリアノート」は、親なきあと問題相談室ファミリアから生まれました。

ファミリアでは、これまで「親なきあと」に直面するご家庭を支え、親なきあとに向けた対策や、親を亡くしたあとの子どもの生活支援、さらには後見人として子どもの家族代わりとなる活動を行ってきました。

ファミリアが願ってきたのは、ただ生活を守るだけではありません。 障害のある子どもたちの 権利が護られ、より幸せに暮らせる社会をつくりたい。 その思いの中で、2つの大きな課題が見えてきました。


親の情報が途切れてしまうこと 病歴、服薬、日常の工夫、将来の希望…。

親だからこそ知っている情報は数多くあります。 けれども親なきあと、それらは誰にも伝わらないまま消えてしまうことも少なくありません。

親の思いを受け継いで業務を行うことは、子どもの幸せに大きくつながる――そう気づいたのです。


支援者同士の情報共有の不足

子どもを支えるのは、グループホーム、学校教諭、就労支援、相談支援、そして後見人など、多くの関係者です。

しかし子どもの支援態勢によっては、支援者同士の情報共有がなされていなかったり、支援者の交代などにより情報が途切れてしまうことが散見されます。 支援者がそれぞれの立場からの情報を持ち寄り記録しておくことで、子どもをより深く理解し、より良い支援につなげることができます。


その解決策として生まれたのが「ファミリアノート」

親の大切な情報を未来へ残し、支援者みんなで子どもの記録を積み重ねる。 そして、新しい支援者が関わるときも、その記録が“道しるべ”となる。

「ファミリアノート」は、親なきあとに備えた安心のために、 そして子どもたちがより幸せに生活できるように生まれたアプリです。

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